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GM系エアコン#2/風量が弱い(TAHOE)

AC風量が弱い原因は・・・?

まいどっ! 今回は、修理のお問合せが多い シボレータホのエアコン修理作業。

こちらのタホは、室内のエアコン風が弱く まったく涼しく感じられないとの事で、風量を強くする目的の修理依頼です。

現状を確認すると、風量を最大にしても 運転席側左からのエアーダクトからは かなり弱い風。

真ん中と助手席側からは、風が出ていますが 最大の風量からはやや弱い感じ。

シボレータホエアコン修理/アイトーンカーズ

フロントガラス側からは、スイッチをデフロスターに入れていないのに風が常に出ている状態。

なので、ブロアモーターからの風がフロントガラス側に逃げている為、正面からの風が弱くなっている状態と考えられます。

バキュームを使用しているエアコンシステムのアストロとかは、バキュームラインがリークすると同じような症状になります。が、

タホ/サバーバン/C/Kなどは、バキュームを使用せずに、モーターを動かして風向きを切り替えています。

↑の写真がエアコンブレンドドアアクチエーターモーター。 これが動いていなければ、このモーターまたはスイッチが原因ですが、

調べていくと、これにつながるフラップが内部で外れているのを確認。 

どうしてもエアコンユニットの中の問題で、分解しないと治せない為 ダッシュボードAssyを取外しエアコンユニットの修理となりました。

ダッシュを外すと、車両の真ん中から助手席側ブロアモーターが付いている所までがエアコンユニットケースになります。

ケースの真ん中にあるアクチエーターモーターは、温度調整で動くモーターになります。 一番右にあるシルバーの部分はブロアモーター。

↑の汚れたスポンジが付いている部分が、デフロスターと正面の風を切り替えている部分。ここから風が出てきます。

覗き込むと・・・ ↓

フラップのシャフトが落ちています。 ここが原因でデフロスターに行く風を塞ぐことができず 風量が弱くなった原因です。

ただ なぜシャフトが落ちて外れてしまったのか?  それは、・・・

フラップの周りのラバーが、なぜか溶けて欠損した為 シャフトの遊びが大きくなりシャフトが外れたと思われます。

フラップのラバーが何故溶けたのかわかりませんが、もしかすると 室内の臭いを除去するクリーニングの液剤が原因かもしれませんね。

フラップを強制的に塞いでも かなりの隙間ができていますね・・・

風量が弱くなったのもわかります。

新しいフラップに交換。 (ACデルコ製)

新しいフラップは、 隙間なく密閉されました。 多少の隙間はスポンジテープを使用してフラップに挟まない様に取付。

作業組み上げ後、運転席側左のエアコンからの風は かなり強い風が出てきました。

左側からの風が弱い車輌は、今回の様な症状になっているかもしれません。

これで涼しい風にあたりながら 今年の夏は過ごせそうですね!

今回交換した部品

デフロスター側ブレンドドアフラップ1個/正面用ブレンドドアフラップ1個/足元用ブレンドドアフラップ1個

風向き切替用アクチエーターモーター 1個/ 温度調整用アクチエーターモーター1個/内外気用アクチエーターモーター1個

ブロアモーター1個 / エバポレーター /ヒーターコア /レシーバータンク /オリフィスチューブ 各油脂類(コンプレッサーオイルやLLC)

ダッシュボードを外した時に、交換できる部品は交換した方が二度手間にならないですよ。

@aithon

GM系エアコン#1/ スイッチの意味

GM系エアコン#1

まいどっ!埼玉県草加市アメ車シボレー専門店アイトーンカーズのカジサトシです。

※このブログは、過去のアイトーンカーズブログ記事を修正してこのサイトにアップしています。


本格的な夏に向けて エアコンを確認しておきましょう!

そこで今回は、アメ車の基本 エアコン編として 今さら聞けない事も アメ車を知らない人も 覚えておいて損はありませんよ!

ちなみに新しいアメ車の「オートエアコン」のタイプは、操作方法は難しくないので 

GM系 1990年代くらいまでに付いていた「マニュアルエアコン」タイプの説明となります。

↓の写真のエアコンスイッチがマニュアルタイプになります。

モデルによっては縦型もありますが、基本操作は一緒になります。

では GM系 エアコンスイッチから 操作方法や日本車と違う箇所を確認しましょう!

GMエアコンスイッチパネル(※1995年シェビーバン)

上記↑の写真の番号とアルファベット順にザザッと説明します。(取説書参考)

① 風量調節レバー ・・・ ブロアファンのスピードを4段階に調整できます。レバーをHI側に動かすことで吹き出すエアの風量が増加します。 機能を停止するには、このタイプはレバーを一番下にする事でOFFとなります。

② 温度調節レバー ・・・ 吹き出すエアの温度を調節できます。 暖かいエアを出すにはHOT側にレバーを動かします。冷たいエアを出すには、COLD側にレバーを動かします。

③ モード調節レバー ・・・ 吹き出し口の切り替えとエアコンディショナー(エアコン)の作動を調節出来ます。

③-A      MAX ・・・ マキシマムエアコン :エアコンON となり 最大の冷房効果が得られます。上部の吹き出し口から送風されます。このMAX スイッチの場所が唯一 内気循環 となり トンネル内や外気の匂いが気になる場合は このMAXでエアコンを作動させる事で車内へ外気の大量侵入を防ぎます

※ただし このタイプの内気循環は完全密封で無い為、多少外気を取り込みます。

エアコンが温く感じる場合は、このMAXポジションになっているか確認が必要です。(ここ以外は外気循環になる為外気温度も入ってきます)

③-B     NORM ・・・ ノーム/ノーマル 標準 :エアコンON となり 外気を取り入れる通常の冷房モードです。上部の吹き出し口から送風されます。 ※外気を取り込むので外気温によっては、冷房が温くなります。

③-C     BI-LEV ・・・ バイレベル :エアコンON となり外気を取り入れるバイレベルモードです。上部の吹き出し口と足元の吹き出し口から送風となります。 ②の温度調節レバーを中央にセットすると、冷たいエアが上部から吹き出し、暖かいエアが足元から吹き出します。

③-D     VENT ・・・ ベント/換気 :エアコンOFF となり 外気を取り入れるベントモードです。上部の吹き出し口から送風し冷房はされません。

③-E     HEAT ・・・ ヒーター/暖房 :エアコンOFF となり 外気を取り入れるヒーターモードです。ほとんどのエアは足元から吹き出します。 外気温が低い時に使用します。 ラジエター液の水温で温めた風を出します。水温がオーバークールの状態だと暖かい風がでません。もちろんラジエター液が無い場合も暖かい風は出ませんが、エンジンを損傷させます。

③-F     BLEND ・・・ ブレンド/暖房と除湿 :エアコンON となり 外気を取り入れデフロスターモードとヒーターモードが同時に作動するブレンドモードです。 エアはフロントガラス用吹き出し口と足元の吹き出し口から同量のエアーが吹き出します。

③-G           ・・・ デフロスター/除湿 :エアコンON となり外気を取り入れほとんどのエアーがフロントガラスに吹き出し、曇りや霜を取り除きます。

デフロスターマーク
タホ・サバーバンエアコンスイッチ

上記の↑ 1995年から1999年 までの タホ・ユーコン・サバーバン などのエアコンスイッチですが、

このタイプは 写真の A と B で囲った部分が 見ての通り 内気循環とエアコンON/OFFが 手動になっています。

このスイッチが入っていないと エアコンが入らず冷房が効きません。

たまに エアコンが効かないとの点検依頼で ここのスイッチ↑(内外気スイッチとA/Cスイッチ)が入っていないだけとか、

レバータイプのスイッチだと バイレベルモードをいつも使っているとか で、エアコンの冷房が温いって言われる事があります。

今一度操作スイッチのご確認をお願いします。

GM車は 昔からフロースルー換気システムとなっています。

フロースルー換気システム

取説の解説によると、エアコンディショナーの作動を停止させている時でも、走行中は図の様に車内へ外気が取り入れられて換気されます。

なので、エアコンのMAX または 内気循環スイッチ 以外は 外気を取り入れている事になります。

エアコンを付ければすべて内気循環では無いってことです。 外気が暑ければ 暑い空気が入って温くなってしまいますよ。

★補足★ 各取説を参考

●フロントガラスの曇りを素早く取り除くには、デフロスターモードで温度調整を最大(HOT)にしブロアファンを最大(HIGH)に設定してください。

※フロントガラスの内側を定期的に清掃する事でも 曇りにくくさせる事もあります。

●サイドウィンドの曇りを迅速に取り除くには、デフロスターモードかブレンドモードまたはバイレベルモードで 温度風量は最大に設定して下さい。

とりあえずエアコンスイッチ操作の説明はこんな感じです。いかがでしたか?

当時もバイレベ とか ベント って書いてあっても いまいち理解していない方が多かったと思います。

僕もカマロに乗っていた若い時は、全くわかっていませんでしたね。まぁ エアコンは壊れたままでしたが・・・w

まぁ、ガンガンに冷やしたい時は、スイッチの場所は設定温度は「COLD」 で モードポジションは、「MAX」 のポジションで間違いないって事です!

 もちろんこれで冷えない場合は、エアコンの点検修理が必要ですよ。

車検証確認要す!アメ車でこれが記載されている年式は注意!-アメ車の車検

車検証記載

アイトーンカーズは、80年から90年代のネオクラシックカーと言われる年式のアメ車を数多く取り扱っているので、

この 題名にもした 「車検証に記載されている年式は注意」 と書きましたが、

うちからすると、モデル年式が新しいクルマに限った事なので かなり勉強不足で世間的には今更感が半端ないと思います。

勉強不足過ぎて、調べきれてないので 詳しくは書けませんが 超シンプルに説明すると

適用モデル年式は、2010年4月以降/平成22年4月以降 のクルマ。

日本車も輸入車も条件は同じです。

そのモデルのアメ車にお乗りの方は、車検証を確認してください。

↓の 赤く囲った 「 マフラー加速騒音規制適用車 」 と記載があった場合

車検証記載

マフラーが、純正品でない場合は

車検が通らない可能性が高いです。

4/2追加訂正
日本の社外マフラーメーカーは、日本車用の認証プレートなどが入っているので基本問題なし。(劣化具合で不適合の場合もあり)
アメ車用のJASMA規格のマフラーを作っていれば、もちろん問題ないが、その車種専用になるでしょうね。
※JASMA規格のマフラーを切って溶接でつけるって事は、間違いなくダメなはず。
※アメリカの社外メーカーが出しているマフラーは、この日本の規格を考えて作られていない様です。ただ、欧州向けに作られたマフラーは、欧州規格になっているはずなので、欧州規格になっている場合は日本の車検で適合するかも。

但し、 マフラーを普通に戻し 騒音が基準値内であれば 問題ないと思います。

いつも出している 修理屋さんや販売店で マフラー加速騒音規制適用車って記載あって、

マフラーは社外品で良い音出してんだけど、車検受かって納車されたよ。って方もいると思います。

が、 普通に考えると 作業時にマフラーを戻しているのかな?って思います。

話によると、この年式の輸入車は新規登録した時に 陸運局側は、付いているマフラーの型番などのデーターを保存している。

そんな話を聞きましてね。

知っている人は、分かっているんだと思います。

うちは、古いのばかりなので 今も1950年代入ってますしw

12年前のクルマを うちでは「新しい」と思ってしまい 世間とのギャップがある考えなのですが、

たまに フローマスターのご依頼のお話も来るので、さすがにこの年代は交換していませんが、

2010年モデル以降の 新しい輸入車をお乗りの方で、カスタムしてたり これからする方は ショップさんに聞いてみた方が良いですよ。

アメ車に限った話ですが、自分の愛車を お店任せにしないで、車検はこの状態で本当に通しているのかってチョットだけでも調べる事も必要ですよ。

アメリカ育ちでも、ここは日本で 嫌でも日本のルールに合わせないと車検は通りませんからね。

もっと詳しく説明したいのですが、 うちは古いのでやっていくので 新しいのは専門のショップで聞いてください!

つーか、2010年ってうちが開業した年でしたw つい最近じゃんw

記事を書いた人かじかじ。

この記事を書いた人
アイトーンカーズ  代表 カジサトシ
1986年のシボレーカマロIrocZを若頃に所有してからアメ車の虜となりましたw1980年代から1990年代のアメ車が得意で、特にシボレーファン一途でございます。巷で流行っているダッジにちょっとだけ嫉妬。シボレーOHVエンジンは扱いやすくて永く乗れるから良いと思うんだけどね。

VINコード( シリアルナンバー )とは その①    アメ車-シボレー の基本

シボレーシリアルナンバー表示箇所説明写真

まいどっ! 埼玉県草加市アメ車/シボレー専門店アイトーンカーズのかじかじ。です。
今までは、アメブロで更新していましたブログをここでも書いていきますのでよろしくお願いいたします。 アイトーンカーズブログ(アメブロ)も是非ご覧ください。


VINコード ( シリアルナンバー ) とは

さて、「今更聞けないアメ車の基本」 VIN(ヴィン)コードとはなんぞや?
アメ車を所有したならば、自分の愛車のVINコードを見ていただきたい。
VINコードとは、日本車だと 車両識別番号や車体番号。(海外向け日本車もVINコードが付きます) 

海外では、 Vehicle Identification Number(ビークル アイデンティフィケーション ナンバー)を略して 「 VIN 」ナンバーと言います。「 シリアルナンバー 」とも言いますね。
1954年にアメリカが採用したのが最初みたいです。

シリアルとVINは一緒の意味で使いますが、米国で取引するときはVINを使いますね。
1981年以降のGM-シボレー車ならば、17桁の英数字が「VIN(シリアルナンバー)」となります。
ちなみに、1960年から1964年までの VINコード(シリアルナンバー)は、12桁。
1965年から1980年までの VINコード(シリアルナンバー)は、13桁となります。

VINコード ( シリアルナンバー ) 場所

車両のVINコード(シリアルナンバー)表示場所は、↓の写真をご覧ください。

シボレーシリアルナンバー表示箇所説明写真
※写真の車種とVINコードは異なります。/下六桁は変更しています。(実際ここも数字表示です)

外からフロントガラスを見て左ハンドルの運転席側(車両向かって右側)の下に17桁の英数字が見えると思います。
または、ドアを開けた部分/ドア側側面かボディ側に四角いステッカーが貼ってあり「VIN:」と記載されています。(剝がされている場合あり)

車検証にもVINコード ( シリアルナンバー ) が記載されている場合や車体番号がVINコードって事もあり。

車検証VINコード記載箇所
車検証の備考欄(左下)に 赤枠の VINコード ( シリアル番号 ) と記載されている場合もあります。
車両によっては、車体番号が VINコード ( シリアルナンバー ) になっている事もあります。

コンピューターテスター/テック2(GM専用診断機)でも確認できます。


GM専用テック2診断機でもVINコードは確認できます。
稀に、車体側のVINコードとテック2で表示されたVINコードが異なる時がありますが、これは何らかの原因でコンピューターを交換しリプログラムをせずに取り付けてしまった場合ですね。
まぁ、あまり無い前例ですけど これが分かれば車両の状態状況が判断できると思います。

で、車検証があるのに VINコード ( シリアルナンバー ) って必要?

ここまで VINコード の場所や確認方法を説明しましたが、これっていつ使うの?って思いますよね。
日本車は、車検証を見れば車両の情報が分かるのですが、輸入車でもあるアメ車は日本の車検証にはほとんど車両情報を確実に判断できません。
一番あるパターンは、アメ車を購入した時に 車検証の初年度登録年月日が「平成〇〇年 」だから「西暦20〇〇年モデル」の車両だと思っていたら、実は「19〇〇年」だった。
みたいな実際のモデル年式の勘違い。
これは、輸入車あるあるで 輸入されて初めて登録した日が車検証の初年度年月日になるので、車両によってはモデル年式より1年遅れていたり、1968年の車両が初年度は「令和3年」だったり普通にあります。 正規輸入車両でもモデル年式と初年度の違いはありますよ。
たった1年だけモデル年式の認識違いであっても、部品が違う場合もありますからここは確実にモデル年式をVINコードで確認しますね。

モデル年式は、VINコード ( シリアルナンバー ) の左から10桁目



↑の写真は、GMが正式にVINコードの説明しているものです。
1990年のVINコード ( シリアルナンバー ) を例にしていますが、
1Gから始まる方から10番目がモデル年式で、
10番目のアルファベットの「」が1990年を表します。
VINコード表
1980年が「」から始まり、「I」「O」「Q」「U」「Z」は使わず2000年で「」となります。
2010年からまたAから始まるので、まず間違えることは無いと思いますが1980年代や1990年代の表記になっているので注意が必要です。
アイトーンカーズのお問合せで、
「買ったばかりで年式分からないんですけど、10番目のシリアルナンバー「L」のカマロでパーツ探して下さい。」
なんて電話が来たら、うちだと間違いなく1990年モデルのカマロで見積もり出しちゃいますねw

今回は、VINコード ( シリアルナンバー ) とは その①/アメ車 – シボレー の基本 を書かせて頂きました。 まだVINコードの詳しい説明が足りていないので、また書きたいと思います。

記事を書いた人かじかじ。

この記事を書いた人
アイトーンカーズ  代表 カジサトシ
1986年のシボレーカマロIrocZを若頃に所有してからアメ車の虜となりましたw
1980年代から1990年代のアメ車が得意で、特にシボレーファン一途でございます。
巷で流行っているダッジにちょっとだけ嫉妬。
シボレーOHVエンジンは扱いやすくて永く乗れるから良いと思うんだけどね。